労働審判当日体験メモ
労働審判は基本的に３回以内で終了し、殆どが２回以内で終了するようです。私の場合は１回で終了しましたので、２～３回で行われるパターンのことは分かりませんが、概ね同じかなと思います。
労働審判は事前に概ねの結論が決まっている。
労働審判は事前に労働者側と会社側から相互の主張を書類で全て提出しますし、労働審判前に裁判官や審判員で打ち合わせをして概ねの結論が出されているそうなので、基本的に概ね事前に結論が分かっているようです。
私の場合も当日余程のことがない限り解雇無効になるだろうということは前日までに会社側から提出された書類から判断して分かっていました。それでもやはり最後まで何があるかは分からないので不安な気持ちは強かったです。
労働審判当日の人物紹介と役割
労働審判当日は裁判官１人、審判員２名からの質問に答える形式で審理されます。裁判官の方は厳しい雰囲気で少し怖い印象、審判員２名の方は良識的な会社の上司といった雰囲気の方で、よい方に担当してもらえて運が良かったのかなと思いました。
労働審判当日の質問の流れ
労働審判当日は裁判官や審判員の質問に簡潔に答えるように弁護士さんから教えていただいていました。説明が長くなると裁判官から結論だけ答えてと言われますよと、弁護士さんから言われていましたが、本当に説明が長くなると「結論だけでいいですよ」と言われました。
勿論必要な説明はしたほうが良いと思いますが、場合によっては裁判官から結論だけ聞かれるかもしれません。
事前に補充書面などで提出していたことと同じ回答になる質問も多く聞かれましたので、内心「それはもう書面で回答は提出したのにな･･･」と思いながら回答していました。書面で回答を提出していることも労働審判当日に改めて聞くということも多いようです。
後付けの解雇理由についてはあまり聞かれないかなと思っていましたが、解雇理由証明書には書かれていなかった労働審判１週間前に提出された後付けの解雇理由も多く質問されました。
労働者側に解雇されるような問題があったのではないかという視点で質問されるので、どんな質問をされても悪い印象を与えるような態度や言葉使いをしないように注意しました。
会社側の主張（解雇理由）にはほぼ全てに労働審判の前日までに自分の反論を提出していましたが、会社側の主張（解雇理由）の具体的な内容や説明に乏しかったせいか、当日は思っていたより質問に長い時間がかかりました。
労働審判の終わり方
問題なく無事終了すればそれで労働審判は終了ということになります。
しかし労働審判の結果に納得できなかったり、異議が出るなど何か問題があれば訴訟（裁判）に移行するようです。
労働審判で解決できなかった場合、必ず訴訟（裁判）に移行しなければならないかどうかは分からないので、弁護士さんなど専門の方に聞いてね。
金銭的解決になった場合は約１ヶ月後が支払い期限となるようですので、お金が会社側から振り込まれれば全てが無事終了ということになります。和解の場合、会社側が約束を破ってお金を支払わないということはあまりないようですが、私の相手方の会社は支払いが期限ギリギリだったので、１度弁護士さんから催促の問い合わせをしてもらいました。
最後までまさかの大嘘を付く会社
労働審判で無事に解雇無効となり、私の方から「復職か、会社側が復職を希望しないのであれば解決金として給料○月分を支払ってもらいたい」との和解案を提示しました。
会社側からは散々悪口を言われたので、まさか私も弁護士さんも会社側が復職を認めるとは思っていなかったのですが、会社側は復職を認めるとのことでした。
事前に私は復職でも金銭的解決でも会社側に選んでもらっていいと弁護士さんにお伝えしていましたが、まさか会社側が復職を選ぶとは思っていなかったので、一応弁護士さんに「では私は復職します」と声掛けをし、弁護士さんからも「元々そういったご希望でしたね」と言って頂いたので、裁判官に「分かりました復職します」とお答えしました。
しかしここで会社側からはまさかの回答「復職はして欲しくないからお金を払う」
そうです、会社側は解決金を安くしたい為に、私の方から「復職したくない」と言わせたくて一旦「復職していい」という嘘をついたのです。もちろん裁判官や審判員、弁護士さんの前で明らかな嘘をついたのですから、会社側が嘘つきなのは明白です。
はい皆さんもうこの会社が嘘つきなのは本当に分かって頂けましたねということで、本当に逆に清々しい気持ちで労働審判は終了したのでした。